夢からの学習

夢は普段体験できないことから学習するためにあるのだろう。

人間は体験から学習する。しかし死は一度しか体験できない。したがって死を避ける行動を学習するには、死にいたるような状況を仮想的に体験して、そこから学習する必要がある。その仮想的な環境を提供するのは夢なのだろう。

この仮説は死に限らず、発生頻度は低いが致命的な体験に当てはまる。例えば試験に遅刻する夢など良い例だろう。夢の中の仮想体験から学習することにより、実際に遅刻する可能性を減らすことができる。

もちろん夢には限界がある。所詮は人間がでっちあげた環境であり現実からは大きく異なる。それでも夢が人間にとって普遍的な現象であるのは、夢からの学習に大きな利点があるからであろう。